My Story

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● 「痛みの恐怖」と「自己不信」の20代

私の社会人スタートは、すごく傲慢な新入社員だったと思います。華やかな場面が好きで選んたフィットネスの道は、精神的な未熟さゆえ早々に動けなくなりました。「人前に立ちなくない」「誰にも見られたくない」、身体中に起きた痛みがいつしか対人不安となってこそっと浜松を離れました。

その後、半年で実家へ戻り【引きもこり】生活をはじめます。そのとき救いだったのは、両親が私に無関心でいてくれたこと！どれだけ自堕落な生活をしていても、娘のことを誰かに相談するでもなく、病院へ連れて行かれることもなく、私はただ同じ毎日を繰り返す。仕事をやめれば「楽になれる」と思っていた身体の痛みは一向に改善せずに、むしろツラくなるばかりで、何かしないと…と日々葛藤していました。

● 物事の「表」と「裏」を知る30代

9.11テロ事件の頃からアルバイトへ出るようになります。でも週に3回、一日3時間が限界。その頃すでに30歳を過ぎていました。

身体の痛みは相変わらず。タウンページでたまたま見つけた治療院へ、意を決して電話をしたのです。「痛みについて知りたい。どうやったら勉強できますか？」と。

院長の誘いの言葉に、藁にもすがるつもりで、トランク一つで東京へ向かいました。無職だった私には財産も貯金も残っていませんでしたから、両親が私の結婚資金用に貯めてくれていたお金をせがみました。

社会に馴染めない自分とおさらば、これでやっと救われる！と、最後の希みと選んだ東京暮らし。そこで待っていたのは、まさに『獅子の子落とし』。

「お前は育った環境が悪かったな！」お前のせいじゃなく、それは社会のせいだ、と今なら慰めにも聞こえるその言葉で、私は再び真っ逆さまに、千尋の谷へ落ちました！親も、兄弟も、友達も浜松のこの田舎町も、それまでの私の経験すべてが「否定された」と捉えたのです。
そこからはじまったのは無私無我の生活。いつか地元に帰れることだけを心のよりどころにして…。

東京にいる間に新宗教に入ります。あまりに無知すぎる行動でしたが、女性一人で独立開業する上ではこれも必要な修行だ、と当時の私は本気で思ったのです。
二度の面接と審査をパスし、高額な入信料を払い、京都の山で宗教儀礼を受けました。浜松の地元で開業してからも、関東、関西を毎月行き来する生活。もう二度とお目にかかれないだろう国宝級の品々も、沢山見せてもらいました。その後ヨガに出逢わなければ、そのまま信仰していたかもしれません。

自宅で整体業をはじめた３年後、ヨガの学びをはじめます。

● 「一番ほしいもの」は手に入らない40代

妊活の学びに全力投球し、同時にマタニティ整体の資格も取りました。43歳で妊娠、流産を経験。子どもを諦めるケジメとして貯めていたお金で、ピラティススタジオを作りました。

「私が勉強すれば…！」田舎だからと諦めたり、沸々した思いを抱えたまま過ごしている【ここに暮らす人たちの誰か】の役に立てるかな⁈ この田舎にこだわっているのは、「環境が悪かったな！」修行時代の一言が、根底にあるからです。昔の私のように「痛みから解放されない」「一歩を踏み出せない」「明るく元気にいられない」それを環境のせいにしなくてもいいように！

● 50代を迎え「リセット」された今

体力の衰えを感じるからこそ、生きる自信が欲しいんです。私の引きこもり期間も、汗をかくことは続けていました。理由はわからずに、それでも身体を動かすと、なにか気持ちが少し変化する、とその頃も感じていたのです。

【自分の身体を感じましょう！】
【感じる力を向上させましょう！】

身体の感覚が変わると、自身への感じ方が良くなります。「ああしたい」「こうしたい」「やってみたい」「してあげたい」そうした気持ちが、自分をどんどん強くしてくれます。

私を導いてくれる師匠たちと比べてしまえば、自分の怠慢さにも気づきます。
「人は人によって磨かれる」それを言葉では理解していても、やっぱり苦手意識はある。でも、生物としてのヒトにはいつだって興味津々なんです。
【生きたい】【知りたい】【仲間になりたい】
これが本能なんだから、誰かのためにやれることが誰にでもあるし、もちろん私にもあるはずだと信じています。

こんなふうに想える社会人になれるまで、ずいぶんと遠回りをしてきたのかもしれません。でも「今はこれで良いかな」とも思っています。

身体の痛み、心の痛み、本人にしか分からない痛みが、誰にでもあるんですよね。私は、身体と動作を学ぶことで、「痛み」や「生き辛さ」から解放されました。思い通りにいかない事ばかりの人生も、最後にベストな状態になれればいい！この先の未来を今よりもっと笑顔になりたい人のために、私はいつでも全力でサポートいたします。

村松その子

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